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dB・dBu・dBV・dBFSって何が違うの?【お役立ちコラム】

約5分

音響機材の単位を分かりやすく解説!

音響機器の仕様書を見ると、

  • dB
  • dBu
  • dBV
  • dBFS

など、似たような単位がたくさん出てきます。
「全部dBだから同じでは?」
と思ってしまいますが、実はこれらはまったく違うものです。
今回は、映像スタッフが最低限知っておきたい音声レベルの単位を、できるだけ分かりやすく解説します。


まず「dB」って何?

最初に覚えておきたいのは、dB(デシベル)は単位ではなく”比”を表す数字だということです。

例えば

  • 2倍大きい
  • 半分小さい

これを分かりやすく表すためのものがdBです。

つまりdBだけでは何を基準にしているのか分かりません。

そこで「何を基準にしたdBなのか」を書いたものが

  • dBu
  • dBV
  • dBFS

なのです。


dBuとは?

業務用音響機器で最もよく見る単位です。

PA卓
ミキサー
音響機器
業務用アンプ

などはこちらが基本です。

基準は「0.775V」という電圧です。


覚え方

「u」は業務用(Professional)の世界と思ってOK。

本当は「u」は”Professional”の意味ではありませんが、現場で覚えるにはこのイメージで十分です。

業務用ラインレベルは
+4dBu
が標準です。

つまり、音響さんからもらうライン出力は多くの場合この付近になります。


dBVとは?

こちらは

家庭用オーディオ
CDプレーヤー
DVDプレーヤー
AV機器

などで使われます。

基準は「1V」です。
民生機器では「-10dBV」が一般的です。


つまり…

同じライン出力でも

業務用 +4dBu
家庭用 -10dBV

では、かなりレベルが違います。

だから「ライン入力なのに小さい」という現象が起こることがあります。


dBFSとは?

これはデジタル録音専用の単位です。

FSは「Full Scale」の略。
つまりデジタルが表現できる最大値です。

ここだけは少し特殊です。


dBFSでは0が最大

例えば

-30
-20
-12
-6
0

数字だけ見ると
0が一番小さそうですが、
実際は0dBFSが最大です。

これ以上は存在しません。


dBFSだけマイナスばかりなのはなぜ?

カメラのメーターを見ると全部マイナスです。

例えば
-20
-12
-6
など。

これは「限界まであと何dB余裕がありますか?」
という表示だからです。

つまり-20dBFSとは
まだ20dB余裕があります
という意味になります。


dBだけの表示もある

PA卓のメーターなどでは
単に”dB”だけ表示されることがあります。

これはその機械独自の基準を示していることが多く、
仕様書を見ないと
dBuなのか、VUなのか
デジタルピークなのか分からないことがあります。

そのため、
「dB」とだけ書かれている場合は、何を基準にしたdBなのか確認することが重要です。


まとめると

表示基準主な用途
dB比を表すだけ音量差・増減
dBu0.775V業務用音響機器
dBV1V家庭用AV機器
dBFSデジタルの最大値ビデオカメラ・レコーダー・DAW

現場ではこれだけ覚えれば大丈夫!

難しい数値を全部覚える必要はありません。
映像スタッフなら、この4つだけ覚えておけば十分です。

dB=「どれだけ増えた・減ったか」を表す比。
dBu=PA卓など業務用音響機器の基準。
dBV=家庭用オーディオの基準。
dBFS=ビデオカメラやレコーダーの限界。0を超えるとクリッピングする。


ビデオ工房名古屋のワンポイント

撮影現場では、音響さんから
「ラインでお渡しします」
と言われても、そのラインレベルが業務用(+4dBu)なのか、民生用(-10dBV)なのか、あるいは出力端子によって異なるのかを確認すると安心です。

そしてカメラ側では、dBFSの0は絶対に超えないように調整することが何よりも重要です。

音声レベルの単位は一見ややこしく感じますが、「何を基準にしたdBなのか」を意識するだけで、現場での判断がぐっと楽になります。


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