
「テレビはフルハイビジョンだから、放送も1920×1080で送られている。」
そう思っている方は多いのではないでしょうか。
実は、日本の地上デジタル放送(地デジ)のHD映像は、一般的なフルHDとは少し違う仕組みで放送されています。
今回は、映像制作の現場でも意外と知られていない「1440×1080」の仕組みについてご紹介します。
地デジのHDは1440×1080
Blu-rayやYouTubeなどでよく使われるフルHDは、
1920×1080
という解像度です。
一方、地上デジタル放送のHDは、
1440×1080
で送られています。
「横幅が480ピクセルも少ないの?」と思われるかもしれませんが、実際には横方向のピクセルを約1.333倍に横へ引き伸ばして表示することで、最終的には16:9の1920×1080相当の画面として表示されています。
このような仕組みを「ピクセルアスペクト比(PAR)」と呼びます。
それなのに違いが分かりにくい理由
1440×1080は、フルHDと比べると約25%ほど横方向の情報量が少なくなります。
しかし実際にテレビを見ていて、
「地デジは画質が悪い」
と感じることはあまりありません。
その理由は、
- 動画は静止画ほど細部が気にならない
- 視聴距離が離れている
- テレビ側の高性能な映像処理
- 放送用に最適化された圧縮技術
などがあるためです。
普通に番組を見る限り、多くの方は違いに気付かないでしょう。
映像制作ではどうなの?
私たちも仕事で、
「押さえ用の固定カメラだけ1440×1080でもいいのでは?」
と考えたことがあります。
結論としては、
保険映像として使うだけなら、大きな問題になることは少ないと思います。
例えば、
- 会場全景
- 引き固定
- 編集で数秒だけ使うカット
このような用途なら、違いはかなり分かりにくいでしょう。
ただし編集では差が出ることも
一方で、
- 編集でズームする
- トリミングする
- 人物をアップで見せる
といった場合は、やはりフルHDの方が解像感は残ります。
特に最近では4K撮影を行い、編集で自由に画角を調整するケースも増えています。
その中へ1440×1080の映像を混ぜると、少し甘く感じる場面もあります。
データ容量は意外と変わらない
「解像度を下げれば容量もかなり減るのでは?」
と思いがちですが、最近のカメラでは必ずしもそうではありません。
多くの業務用カメラでは、
- 記録方式
- コーデック
- ビットレート
があらかじめ決められているため、解像度だけ変更しても劇的に容量が減るわけではありません。
容量を節約したつもりでも、実際のメリットは思ったほど大きくないこともあります。
当社ではどうする?
今回改めて検討した結果、
押さえ用の固定カメラもフルHDで撮影する
という結論になりました。
記録容量は多少増えますが、
- 編集時の自由度
- 他カメラとの画質の統一
- 将来的な再編集への対応
などを考えると、そのメリットの方が大きいと判断しました。
最近では大容量SDカードも比較的手頃になってきています。
撮り直しができない現場だからこそ、少しでも余裕のある画質で残しておくことが、結果的に安心につながると感じています。
まとめ
「地デジはフルHDではない」というのは、映像制作に携わる方でも意外と知られていない豆知識です。
1440×1080でも十分きれいな映像は作れますが、現在の制作環境ではフルHDや4Kが標準になりつつあります。
記録メディアの容量よりも、「あとで編集しやすい」「画質を落とさず残せる」という安心感を優先することが、長い目で見ると大きなメリットになるでしょう。
ワンポイント豆知識
昔、多くの業務用HDVカメラも1440×1080で記録していました。
その映像はテレビ番組や企業映像などにも数多く使われており、「1440×1080=画質が悪い」というわけではありません。用途に応じて最適なフォーマットを選ぶことが大切なのです。
ビデオ工房名古屋では各種イベントの撮影を承っております。
ご相談などありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
お電話でのお問い合わせ
Tel:052-265-6765 (Fax:052-265-6737)
営業時間
10:00~18:00 毎週水曜日定休日
メールフォーム
https://video-kobo.com/contactus/
メールフォームの返信は3営業日以内にします。
それ以内に返信がない場合は恐れ入りますが
再度メールフォームから投稿いただくか
お電話でお問い合わせいただけると助かります。
またビデオ工房名古屋公式LINEからもお問い合わせをする事ができます。
※基本はAIが返信を対応しておりますが、詳しいお問い合わせについては後日改めて返信します。
画像などのやりとりも出来ますので状況に合わせてこちらのご利用もご検討くださいませ。

