
発表会やダンスイベントの撮影をしていると、「もっとアップで撮ってほしかった」というご意見をいただくこともあれば、「もう少し引きで全身が見えるように撮ってほしかった」というご意見をいただくこともあります。
実はこの両方とも正解です。
なぜなら、先生や主催者様によって求めている映像が違うからです。
今回は、私たち自身が経験した失敗談も交えながら、発表会撮影で大切な「映像サイズの事前確認」についてお話ししたいと思います。
「良い映像」だと思っていたのに…
以前、あるバレエ教室様の発表会を撮影させていただいた時のことです。
私たちは、「せっかく撮影するなら表情が見える方が良い」
という考えから、出演者の全身が入る範囲でできるだけ大きく撮影することを心掛けていました。
特に小さなお子様の場合、
- 緊張した表情
- 嬉しそうな笑顔
- 一生懸命踊る姿
そういったものまで映像に残したいと思っていたからです。
映像としての見栄えも良く、私たち自身は「良い映像が撮れた」と感じていました。
しかし後日、「今までの映像より少しアップすぎる」
というお声があったことを知りました。
バレエでは「全身」が大切なこともある
私たちが映像制作者として見ているポイントと、
先生や生徒さんが見ているポイントは必ずしも同じではありません。
例えばバレエの場合、先生は
- 手先の位置
- 足先の向き
- 身体のライン
- フォーメーション
などを重視していることがあります。
また保護者様も、「表情を見る」というより「きれいに踊れている姿を全身で見たい」と思われることがあります。
逆に、ダンス発表会やチア、ミュージカルなどでは、
表情や感情表現を重視してほしいというケースもあります。
つまり、「アップが正解」でもなければ「引きが正解」でもないのです。

私たちの反省
今回の経験で私たちが反省したのは、撮影技術ではなく、
事前確認が足りなかったことでした。
私たちは良かれと思って撮影していましたが、
「この教室はどんな映像を求めているのか」を十分に確認できていなかったのです。
映像制作では、「自分たちが良いと思う映像」よりも、
「お客様が求めている映像」を作ることが何より大切です。
今後は撮影前に必ず確認します
そこで今後は、発表会や舞台撮影の際に、
- 舞台全体を重視したいか
- 表情を重視したいか
- フォーメーションを重視したいか
- ソロはどの程度アップにするか
などを事前に確認する「撮影スタイル確認シート」を活用することにしました。
また可能であれば、過去のDVDやBlu-rayを拝見し、
「今までどのような映像で残してきたか」も参考にさせていただきたいと考えています。
映像制作は「正解探し」
撮影の仕事をしていると、
つい「この撮り方が正しい」と思ってしまうことがあります。
しかし実際には、教室ごとに正解は違います。
- バレエ
- ダンス
- ピアノ
- 吹奏楽
- 演劇
それぞれに求められる映像があります。
だからこそ私たちは、カメラを向ける前に、
まずお客様のお話をしっかりお聞きしたいと思っています。
まとめ
発表会撮影で大切なのは、カメラの性能や台数だけではありません。
「どんな映像を残したいのか」を事前に共有すること。
それが満足度の高い映像につながります。
今回の経験を活かし、これからもお客様一人ひとりに合わせた撮影を心掛けてまいります。
発表会や舞台撮影についてご不明な点がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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