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Wi-Fiの「Fi」に意味はない!? 実は”なんとなく”生まれた世界一有名なブランド名【お役立ちコラム】

約4分

「Wi-Fi」の正式名称って知っていますか?
きっと多くの人がこう答えるでしょう。

Wireless Fidelity

……実は、半分正解で、半分間違いです。

もっと言えば、「Wi-Fi」は、最初から”Wireless Fidelity”の略ではありませんでした。


IEEE 802.11じゃ誰も覚えられない

無線LANの正式な規格名は、
IEEE 802.11
という、とても技術者らしい名前です。

もちろん一般の人には覚えにくく、製品にも書きづらい。

そこで業界団体は「誰でも覚えられるブランド名」を作ることにしました。


お手本になったのは「Hi-Fi」

当時、「Hi-Fi」という言葉はオーディオの世界で有名でした。

Hi-Fiとは
High Fidelity(高忠実度)
の略。

つまり「原音をどれだけ忠実に再現できるか」という意味です。

「Hi-Fiって響き、なんだか高性能そうだよね。」
そんなイメージを借りて生まれたのが
Wi-Fi
でした。

つまり、

  • Wi = Wireless(を連想させる)
  • Fi = Hi-Fiっぽい響き

というブランド名だったのです。


「Wireless Fidelity」は後から生まれた

ここが一番面白いところです。
実は「Wi-Fi」という名前が先に決まりました。

ところが、
「Wi-Fiって何の略?」
と聞かれることが増えます。

そこで初期の広告では、

The Standard for Wireless Fidelity

というキャッチコピーが使われました。

これが広まり、
「Wi-Fi = Wireless Fidelity の略なんだ!」
と思われるようになったのです。

しかし実際には、
Wireless Fidelityという正式な技術用語は存在しません。

つまり、

  • 「Wi-Fi」が先
  • 「Wireless Fidelity」という説明は後

という、ちょっと不思議な順番で生まれた言葉なのです。


略語だと思ったらブランド名だった

世の中には本当に略語でできた名前がたくさんあります。

  • USB = Universal Serial Bus
  • HDMI = High-Definition Multimedia Interface
  • SSD = Solid State Drive
  • LASER = Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation
  • RADAR = Radio Detection And Ranging

どれもちゃんと頭文字を取っています。

だからこそ、
Wi-Fiも当然そうだろう。
と思ってしまうのです。

しかしWi-Fiだけは、
「Hi-Fiみたいでカッコいいから」というブランド戦略から生まれた名前でした。


名前も技術の一部

Wi-Fiという言葉を知らない人は、今ではほとんどいません。

もし今でも
「IEEE 802.11に接続してください」
と言われたら、多くの人は戸惑うでしょう。

技術が優れているだけでは、世の中には広まりません。

覚えやすい名前もまた、技術を支える大切な発明だったのです。


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