
新しいゲームやソフトウェアのニュースを見ていると、
「本日よりベータテスト開始!」
という言葉をよく目にします。
でも、ふと疑問に思いませんか?
「ベータ版があるなら、アルファ版やガンマ版もあるの?」
実は答えは、
「ある。でも、ほとんど見かけない理由がある。」
なのです。
アルファ版は一番最初の開発段階
ソフトウェア開発では、完成までにいくつかの段階があります。
まず最初が
アルファ版(Alpha Version)
です。
この段階では、
- 機能がまだ揃っていない
- 画面が仮のデザイン
- バグもたくさんある
という状態。
ゲームなら、
「ステージ3はまだ作っていません」
「敵の動きは仮です」
というような、開発途中そのものです。
そのため、基本的には開発スタッフしか触りません。
私たちがよく見る「ベータ版」
アルファ版から開発が進むと、
ベータ版(Beta Version)
になります。
この頃になると、
- 機能はほぼ完成
- 大きな仕様変更は少ない
- あとは不具合を見つける段階
になります。
そのため、
「ベータテスター募集!」
として一般ユーザーに公開されることが多いのです。
WindowsやChrome、Photoshop、ゲームなど、多くのソフトでベータ版が公開されてきました。
ガンマ版はあるの?
実は、
理論上はあります。
アルファ、ベータときたら、
次は
ガンマ(Gamma)
です。
ところが実際には、
ガンマ版という言葉はほとんど使われません。
その理由はとてもシンプル。
ベータ版まで来ると、多くのソフトはそのまま正式版へ進んでしまうからです。
最近は「RC」が主流
現在では、
ガンマ版の代わりに
RC(Release Candidate)
という言葉が使われます。
直訳すると、
「正式版候補」
という意味です。
つまり、
「これで問題が見つからなければ、このまま製品版になります。」
という段階ですね。
ソフトウェア開発では、
アルファ → ベータ → RC → 正式版
という流れが一般的になっています。
なぜベータ版だけ有名なの?
ここが一番面白いところです。
アルファ版は社内で開発者だけが使うことがほとんど。
一方、ベータ版は一般ユーザーにも公開されることが多いため、
私たちが目にする機会が圧倒的に多いのです。
そのため、
「ベータ版」は知っていても、
「アルファ版」は聞いたことがない人が多いわけです。
アルファチャンネルとの共通点
以前、「アルファチャンネル」の由来について紹介しました。
実は考え方は同じです。
ギリシャ文字は、
- α(アルファ)
- β(ベータ)
- γ(ガンマ)
- δ(デルタ)
という順番になっています。
つまり、
アルファ版とは
「最初の段階」
ベータ版とは
「二番目の段階」
という意味なのです。
「アルファチャンネル」が
RGB画像に最初に追加されたチャンネル
という意味だったのと同じ発想ですね。
まとめ
私も長年「ベータ版」という言葉は当たり前のように使っていましたが、
「なぜベータなのか?」
までは考えたことがありませんでした。
調べてみると、
ベータ版が有名なのは、
一般ユーザーが触れる最初のバージョンだから。
そして、
その前には開発者だけが使う
アルファ版が存在していたのです。
普段何気なく使っているIT用語も、その名前の由来を知ると、ソフトウェア開発の流れまで見えてきます。
💡編集後記
映像やCG、ITの世界では、ギリシャ文字が驚くほどたくさん登場します。
アルファチャンネル、ベータ版、ガンマ補正、デルタ更新……。
それぞれ別々の言葉に見えますが、実はどれも「ギリシャ文字を順番や変数として使う」という、コンピューターサイエンスや数学の文化から生まれています。
専門用語は難しく感じますが、その由来を知ると「なるほど!」と一気に親しみが湧いてきます。
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