
「いつも通り配信したはずなのに、なんだか音がこもって聞こえる……。」
先日、Zoomウェビナーのライブ配信で音を確認したら、そんな現象に遭遇しました。
機材や配線には問題が見当たらずしばらく原因が分からなかったのですが、ふとWindowsのマイク設定を確認してみると、「オーディオの強化」が「Voice Clarity」になっていました。
さらにZoom側でもノイズ除去機能が有効になっており、結果としてWindowsとZoomの両方で音声処理が行われていたことが原因で音のこもりが発生していました。
今回は、この経験をもとに「配信前に確認しておきたい音声設定」についてご紹介します。
Windowsの「Voice Clarity」とは?
Windows 11には、マイクの音声を聞き取りやすくするための「Voice Clarity(音声の明瞭化)」という機能があります。
これはTeamsやZoomなどのオンライン会議で、
- 周囲の雑音を減らす
- 話し声を聞き取りやすくする
- エコーを抑える
といった目的で搭載されている便利な機能です。
しかし、ライブ配信でATEMなどのスイッチャーやミキサーからの音を入力している場合は少し事情が違います。
Windowsから見るとATEMなどの機材は「USBマイク」として認識されるため、本来加工する必要のない音までAIが処理してしまうことがあります。
その結果、
- 音がこもる
- 高音域が減る
- 音楽や会場の空気感が失われる
といった症状が起こることがあります。
Zoomでもノイズ除去が動いていると…
さらにZoom側にもノイズ除去機能があります。
つまり、
ATEM → Windows(Voice Clarity)→ Zoom(ノイズ除去)
という流れになると、音声が二重に処理されることになります。
さらにOBSなどの配信ソフトでもノイズ除去の機能はあるので、設定を間違えるとノイズ除去だらけになってしまう可能性もあるのです!
とても便利で効果的な機能でも、使い方や設定を間違えると「加工しすぎ」になってしまい、音が不自然に感じられることがあります。
実はWindows Updateで勝手に設定が変わることも…
とてもややこしいのが、以前の配信では問題なかった設定が突然変わることがあることです。
Windows Updateやオーディオドライバーの更新後には、
- オーディオの強化
- 既定の録音デバイス
- マイクのアクセス設定
などが変更される場合があります。
毎回変わるわけではありませんが、
「前回は大丈夫だったから今回も大丈夫」
とは限らないのがWindowsの難しいところです。
業務でライブ配信を行う場合は、配信当日に設定を確認する習慣をつけると安心です。
Zoomウェビナー本番前に確認したい音声チェックリスト
ライブ配信前には、次の項目を確認しておくことをおすすめします。
Windows側
✅ 入力デバイスが自分の使用する機材になっているか
✅ 「オーディオの強化」がオフになっているか
✅ サンプリングレートが低くなってないか
Zoom側
✅ 正しいマイクが選択されているか
✅ ノイズ除去設定(自動・低など)が適切か
✅ 音楽や会場音を扱う場合は「オリジナルサウンド」の設定も検討する
最後に
✅ 本番前に30秒ほどテスト録画・テスト配信をして実際の音を確認する
レベルメーターだけでは「こもり具合」までは分からないため、実際に録音した音を一度聞いておくと安心です。
まとめ
ライブ配信では、カメラやネット回線に気を配る方は多いですが、WindowsやZoomの音声設定は意外と見落としがちなポイントです。
特にWindows Update後は、知らないうちに設定が変わっていることもあります。
「前回うまくいったから大丈夫」と思わず、本番前に数分だけ設定を確認することで、思わぬトラブルを防ぐことができます。
音声は視聴者の満足度に大きく影響する要素です。ぜひ一度、ご自身の配信環境もチェックしてみてください。
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