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小学校の運動会を校内ライブ中継!屋外撮影の思わぬ敵は空からやってきた!?【撮影レポート】

約6分

今回は、名古屋市内の小学校で行われた運動会の校内ライブ中継を担当させていただきました。

運動会といえば、保護者の皆様が運動場でお子様の活躍を応援する光景が思い浮かびますが、今回の中継は少し変わった形式です。

それは、運動場で行われている競技の様子を、体育館や各教室へリアルタイムで届けるというものでした。

運動場にいない児童も、みんなで運動会を応援!

今回の運動会は、前半が1・3・5年生、後半が2・4・6年生という二部構成。
運動場で競技に参加していない学年の児童は、体育館や各教室で中継映像を見ながら応援するという仕組みです。

つまり、運動場だけでなく、学校全体が運動会の会場になるわけですね。
そのためには、運動場で撮影した映像を、離れた体育館や校舎内へ届ける必要があります。

これがなかなか大変なのです。

HDMIにSDI、さらに無線伝送まで!校内を駆け巡る映像信号

今回の中継システムでは、ビデオカメラからHDMIで映像を出力し、映像スイッチャー「ATEM Mini」へ入力。
ATEM MiniからのHDMI出力を分配し、二つのルートへ映像を送ります。

一つは、各教室へ映像を配信するための視聴覚室。
もう一つは、体育館に設置されたプロジェクターです。

ただし、運動場から体育館まではそれなりの距離があります。

HDMIケーブルだけで長距離を伝送するのは難しいため、HDMI信号をSDI信号へ変換したり、映像無線伝送装置「MARS 300」を途中に使用したりと、複数の機材を組み合わせて対応しました。

映像を送るだけなら簡単そうに思えるかもしれませんが、実際には配線距離や信号の安定性、機材の設置場所など、考えなければならないことがたくさんあります。

まさに、校内を横断する映像伝送大作戦です。

朝6時30分から準備開始!

運動会の本番に間に合わせるため、早朝6時30分からセッティングを開始しました。
本来は前日に余裕をもってセッティングする予定だったのですが、なんと前日は夜まで雨。
雨の中、セットすると機材が壊れてしまうのでなくなく当日のセッティングという形になりました。

まだ静かな学校で機材を運び、ケーブルを接続し、映像が正しく届いているかを一つずつ確認していきます。
特に今回は複数の場所へ映像を送るため、運動場側だけでなく、体育館や視聴覚室側でも確認が必要です。

そして、準備のかいあって本番開始前には無事にセッティング完了!

運動会が始まると、カメラで撮影した映像が各教室や体育館へと届けられました。

よしよし、順調です。
……この時までは。

突然、空から聞こえてきた不穏な音

競技が順調に進んでいた、その時でした。
遠くの空から聞こえてくる音。

「……バリバリバリバリ」

ヘリコプターです!

まあ、名古屋市内ですから、ヘリコプターが飛んでいること自体は珍しくありません。
そのまま通り過ぎていくのだろうと思っていました。

ところが。

「バリバリバリバリバリバリ!!」

なぜか学校の上空付近をぐるっと旋回。

おいおい、ずいぶん近いな……。
ようやく遠ざかっていったかと思えば、しばらくして再び。

「バリバリバリバリバリバリ!!」

また来た!!

もちろん、ヘリコプターにも何らかの目的があって飛んでいるのでしょう。
こちらには知る由もありません。

しかし、地上では子どもたちが一生懸命に競技をしています。

その様子を撮影し、校内へ中継している真っ最中です。
そこへ上空から容赦なく降り注ぐ爆音。

……うるさい。
とにかく、うるさい。

そして私は、スマートフォンを取り出した

競技と競技の合間、ふとスマートフォンを手に取りました。

そして検索窓に入力した言葉。

「ヘリ 撃ち落とす 方法」

……。

もちろん冗談ですよ。
冗談ですとも。

決して実行するつもりなどありません。

ただ、あの瞬間の私の心情を、これほど端的に表現する検索ワードがほかにあったでしょうか。
いや、ない。

ちなみに、ヘリコプターを撃ち落とす方法を調べたところで、撮影現場の問題は何一つ解決しません。
むしろ問題が途方もなく大きくなります。

ここは大人として、静かに飛び去るのを待つしかありません。

屋外撮影は、想像以上に自然との戦い

さて、少々話が脱線しましたが、屋外での撮影には、室内撮影とは違った難しさがあります。

まずは雨。
カメラやスイッチャー、各種変換機器など、映像機材の多くは水に弱いため、雨天時には十分な対策が必要です。

では晴れていれば安心かというと、そうでもありません。
強い日差しの下ではモニターが非常に見づらくなり、映像の確認が難しくなります。
さらに、日向と日陰で明るさが大きく変わるため、カメラの露出調整にも気を使います。

そして風。
強風が吹けば三脚や機材の転倒にも注意しなければなりません。
ケーブルの取り回しや機材の固定など、安全面への配慮も欠かせません。

そして今回、新たに加わった屋外撮影の敵。
ヘリコプター。

雨は天気予報である程度予測できます。
日差しも風も、事前に対策を考えることができます。

しかし、ヘリコプターが突然飛んできて、学校の上空付近を何度も旋回することまでは、なかなか予測できません。
屋外撮影というものは、こちらの都合だけではどうにもならないことが本当に多いのです。

それでも、子どもたちの頑張りを届けるために

そんな予想外の出来事もありましたが、今回の運動会中継は無事に終了しました。
運動場で一生懸命に競技する子どもたち。

そして、その姿を体育館や教室から応援する子どもたち。
映像を通して、離れた場所にいる児童の皆さんにも運動会の雰囲気を届けることができました。

今回のような校内中継も、映像技術の便利な活用方法の一つだと思います。

ビデオ工房名古屋では、こうした学校行事の撮影やライブ中継にも対応しております。

撮影場所や中継先の環境に合わせて、さまざまな機材を組み合わせながら、できる限り安定した映像をお届けできるよう取り組んでいます。

今回も貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
そして最後に、ヘリコプターの皆様へ。

……なんで何度も学校の上空を飛んでたの!?
※切実な疑問


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